列車の車窓から見える野立て看板は、鉄道模型のジオラマにも取り入れたいアイテムですね。市販のキットもありますが、柱に看板が付いているだけのシンプルなものなので簡単に自作できます。作り方を詳しく解説いたします。
市販されている模型の野立て看板
情景アイテムが豊富なトミーテックのジオコレシリーズには、野立て看板もラインナップされています。
トミーテック以外にも、さんけいというところが出しています。
いずれも1000円前後のお値段で、1セットにつき4~5つの看板と広告のシールが付いています。
簡単に野立て看板が作れて便利ですが、看板1つで200円以上もするのはコスパが悪いです。
しかも、広告のシールの柄が限られるので、数を増やしたいときに困ります。
野立て看板を自作しよう
ということで、身近な材料を使って、簡単に野立て看板の模型を作ってみたいと思います。
野立て看板の材料
パソコンとプリンタ
広告の絵柄を作るのに使用します。
ペイントソフトやオフィスソフト(EXCELやPowerPointなど)がインストールされていること。
1mm厚のスチレンボード
1mm厚のプラバンでも構いませんが、スチレンボードの方が簡単にカットできるのでおすすめです。
5~10mm厚のスチレンボード
看板の台座に使います。100均で買えるもので十分です。
インクジェットプリンタ対応の厚紙用紙
広告面の印字に使います。
こちらの用紙だと、小さな文字でもにじまずキレイに印字できます。
今回の記事中のサンプルは安い厚紙用紙を使ったので少しにじんでしまい、後悔しています。
つまようじ
看板の支柱に使います。
アクリル系塗料
スチレンボードやつまようじの着色に使います。
ビン入りでもスプレーでも構いません。
茶系やグレー系があればOKです。
筆や洗浄剤など、必要に応じてご用意ください。
工具
カッターナイフ、ハサミ、ニッパーなど
接着剤
両面テープ、木工用ボンドなど。
野立て看板の作り方
パソコンで広告面をデザインする
アドビのイラストレーターのような高度なソフトは不要です。
パソコンに最初から入っている、ペイントなどのソフトを使って文字や画像を配置し、JPEGやPNG形式で保存します。
小さい文字や細かな絵柄だと、印刷したときににじんで潰れる可能性が高いので、シンプルなデザインがおすすめです。
様々なパソコンソフトがあるため、画像のつくり方は割愛します。
厚紙用紙に印刷する
私の場合、Windows10のパソコンでPowerPointを使って広告面の画像をPNG形式で作成し、作った画像をEXCELのシートに並べて印刷しています。
厚紙に印刷したところです。
Nゲージのジオラマに置いても不自然ではない大きさに調整します。
いろんな画像を並べて一度に印刷するので、余白の無駄が少ないです。
厚紙を裁断してスチレンボードに貼り付ける
印字した厚紙から、画像を広告サイズに切り取ります。
そして、両面テープで1mm厚のスチレンボードに貼り付けて、上の写真のように切り取ります。
看板の台座を作る
看板の大きさに合わせて台座を作ります。
5~10mm厚のスチレンボードを適当な大きさにカットします。
カッターナイフを使って台座らしい形に整形しましょう。
つまようじで支柱を作る
看板本体、支柱のつまようじ2本、台座を並べて完成形をイメージします。
つまようじを台座に突き刺します。垂直になるように集中してやりましょう。
つまようじが長すぎるので、適当な長さにカットします。
カットする位置に印をつけて、ニッパーで切断します。
こんな感じになりました。
台座と支柱を着色する
アクリル系の塗料で台座と支柱を着色します。
茶色だと土または錆びた土台に木の柱のイメージに。
グレーだとコンクリートの台座に金属の柱のイメージになります。
こだわる人は台座と柱を塗り分けたり、台座にカラーパウダーなどを撒いてリアリティを高めるといいですね。
看板を取り付ける
木工用ボンドを柱に塗って、看板を貼り付けます。
ボンドが乾くまで、寝かした状態で触れないようにします。
自作の野立て看板が完成
野立て看板が完成しました。
運転会のレイアウトに配置して、動画に撮ってYouTubeなどにアップすると、ちょっとした広告に使えて面白いですよ!
自作の野立て看板の製作コストと所要時間
以上の野立て看板の製作に掛かった費用は、端材の寄せ集めのため計測不可能なくらい安いです。1個あたり20~30円かな?
製作に掛かった所要時間は、パソコンでのデザインからはじめて約3時間くらい(ボンドの乾燥待ちを含む)でした。
簡単なので、自作に挑戦してみてくださいね!