レールの通電が悪くなってきたので、手作業でレール磨きをすることに。面倒な作業を効率化するため、手持ちの端材を利用してレールクリーニング用の「消しゴム(みたいなもの)」を自作したら、簡単に汚れを落とすことができました。お手製「消しゴム」の作り方とその成果をお伝えします!
普段のお手入れはレールクリーニングカーが大活躍
鉄道模型で遊ぼう会では、運転会の前にTOMIXのマルチレールクリーニングカーや津川洋行のクリーニングカー「モップ君」を走らせてレールを磨いています。
走らせるだけでクリーニングできるのでとっても便利です。
しかし、これだけでは落とせない汚れがあることも確か。
運転会の最中に特定の場所で動きがギクシャクしたり、最悪は止まってしまうこともあり、そのたびに線路交換などの応急処置をしています。
ということで、クリーニングカーだけでなく、手作業のレール磨きを定期的に行う必要があります。
大量のレール磨きに使いやすいツールを作ろう
それはわかっちゃ~いるけれど、面倒くさくて後回しになりがちなのが正直なところです。
レール磨きの定番用品といえば、液体のレールクリーナーと綿棒ですが、大量のレールを磨くには綿棒がいくつあっても足りません。
そこで、綿棒の代用品となるツールを自作してみました。
レールクリーニング消しゴムの自作
実際は「消しゴム」ではないのですが、形状が似ているので消しゴムと呼ばせてもらいます。
レールクリーニング消しゴムの材料
材料は手持ちの端材を利用しました。
一つ目は、百円ショップのダイソーで売っている10mm厚のカラーボード…の端材。
二つ目は、百円ショップのCanDo(キャンドゥ)で買ったフェルト…の端材。
フェルトの色は何色でも構いませんが、白に近い方がどれくらい汚れが取れたかがひと目でわかるのでおすすめです。
あとは両面テープとハサミとカッターナイフがあればOKです!
レールクリーニング消しゴムの作り方
他の工作で使用したカラーボードの、中途半端に残っている部分を切り取ります。
レールの幅9mmよりも広めに、25mm~30mmくらいの幅になるようにカッターナイフで切り取ります。
長さは50mmくらいあると手で持ちやすいです。
消しゴムより一回り大きいサイズになりました。
次に、先ほどのカラーボードの先端に取り付けるフェルトを、ハサミで適当な大きさにカットします。
少し大きめにカットしておくと、接着面が増えて使用中にはがれにくくなります。
フェルトを両面テープで貼り付けます。
これで完成です!
カラーボードがなければ段ボールで代用
カラーボードの端材がない場合、段ボールで代用するとよいでしょう。
段ボール二つ折りだと厚みが足りなくて持ちにくいので、何枚か重ねると使いやすくなると思います。
フェルトがなければ不要な布で代用
手持ちのフェルトがない場合は、破れにくい不織布や繊維クズが出ない布(古くなったTシャツなど)を切って代用すると良いでしょう。
レールクリーニング消しゴムを使ってみる
できあがった消しゴムでレールを磨いてみましょう。
フェルトにレールクリーナー(今回はKATOのユニクリーナー)を付着させます。
レールとの接地面に、7~8滴で十分です。
軽く一回撫でただけで黒い線が付きました。
10本拭いたらこんな感じ。汚れがちゃんと取れていることがわかります。
レールクリーニング消しゴムの使い方のコツ
フェルトが汚れてきたらすぐ交換しよう
20本も磨くとフェルトがボロボロになってくるので、惜しみなく、すぐに交換しましょう。
フェルトをはがずと、カラーボードが線路のカタチにへこんでいるのがわかります。
そこで、先端部分をカッターナイフでカットして平面に戻し、新しいフェルトを貼り付けます。
レール磨きは真ん中から外側へ
レールの先端にフェルトが引っかかると、繊維が付着してしまうので手で取り除きましょう。
レールの真ん中から外側に向かって磨くと、フェルトが引っかからずに済みます。
強くこするのではなく、軽く数回撫でるだけで十分です。
レールクリーニング消しゴムを使った成果
こうしてレールを数百本、磨き上げました。
その結果がこれ▼(これで全部ではありません)
ああやっぱり、こんなに汚れていたのね~。
次回の運転会で効果を確かめるのが楽しみです。
端材を有効利用した消しゴムなので、汚れたら気軽に使い捨てでき、とても便利で経済的です。
皆さんもぜひ一度、試してみてくださいね!
ガンコなレール汚れにおすすめの道具
レールクリーナーだけでは落とせない、サビや塗料などの汚れも除去できる、消しゴムタイプのクリーナーです。