鉄道模型ジオラマというと、鉄道博物館やレンタルレイアウトのお店にあるような精巧なものをイメージしますが、初心者がいきなり作れるレベルではありません。そこで「とにかく作ってみる」ということに主眼を置いて、お手軽・簡単なレイアウトを考えてみました。接着剤や釘は使わずに両面テープだけという斬新さ! さあ、どんなものができたでしょうか(笑)
お手軽レイアウトのコンセプト
できるだけ少ない道具で簡単に作れる鉄道模型レイアウトを目指しました。見栄えよりも「とにかく作ってみる」ということを主眼にしています(笑)
なので、本格的なレイアウトしか興味がない方は、つまらないので絶対に読まないでくださいね。
レイアウトボードは市販されているTOMIXのものを利用。
線路の固定に釘を使わないのでキリや金づちも不要です。
両面テープの能力を最大限に活用したレイアウトづくりをこれから説明します。
お手軽レイアウト作りに用意するもの
レイアウトボード
TOMIXのレイアウトボード(900×600mmサイズ)は廃版になったのでしょうか。新品の販売が見つかりませんでした。
代わりに、コンビネーションボードを掲載します。
芝生シート(レイアウトマット・グリーン)
TOMIX以外にもいくつかのメーカーが大判の芝生シートを発売しています。緑一色のものだけでなく、茶色が混じったものなど色合いもさまざまですので、好みのものを選んでください。
両面テープ
100円ショップで売っているもので十分です。幅が広いテープの方が接着面積が大きくなるので便利です。
線路
レイアウトボードのサイズ900×600mmに敷ける最大曲線ということで、KATOの半径249mmの曲線でエンドレスを組むことにしました。
それだけではつまらないので、ポイントをひとつ付けて待避線を設けることにします。
作業場所の確保
室内で作業する場合、作業台となる大きな机があると便利です。
適当な机がない場合は、レイアウトボードを載せられる丈夫な箱などを用意しましょう。
お手軽レイアウトの作り方
レイアウトボードを準備する
安定した机の上にレイアウトボードを載せます。
両面テープの接着を良くするため、乾いた雑巾などで表面および側面のホコリを拭き取っておきましょう。
両面テープを貼ります
レイアウトボードの表面および側面に両面テープを貼っていきます。
貼り終えたら、はくり紙をはがしてください。
レイアウトボードに芝生シートを載せる
ここで芝生シートの登場です。
芝生シートは上の写真のように丸めた状態で梱包されているので、事前に広げて平らにしておくとよいでしょう。
レイアウトボードに芝生シートを載せます。
シワが寄らないようにするには、二人がかりで芝生シートをピンと張って載せると確実です。
私はひとりでやったので少しシワになってしまいました。両面テープは意外と強力で、一度ひっつくとやり直しがきかないのでご注意ください。
余分なシートはハサミなどで切り取ります。
それから表面および側面を押さえて、芝生シートをレイアウトボードに固定します。
線路を敷設する
ここまでできたら、いよいよ線路の敷設です。
まずはレイアウトボードの上にそのまま敷いて、載せる位置を確認します。
次に、線路の裏に両面テープを貼り付けて、レイアウトボードの上に載せていきます。
芝生シートの上は、一度貼りつけてもはがしてやり直し可能です。粘着が弱くなったら両面テープを貼り替えてください。
ストラクチャーを載せる
線路を固定できたらとりあえず走らせることはできますが、これだけでは寂しいですよね。
お好みで、駅や商店などの建物を置いたり…
樹木やフォリッジで自然を表現してみてもいいですね。
それらを固定するのはもちろん両面テープです!
今回は本当にお手軽に、トミーテックのジオラマ素材「山」をポンと置いてみました。
鉄道模型運転会で小さいお子さんに遊んでもらうことを想定していたので、あえて作り込まず、これだけにとどめました。
上の写真は今回のレイアウトとは違いますが、芝生シートの上に両面テープで樹木を固定し、農家のストラクチャーを置いただけのお手軽レイアウトの例です。
たったこれだけでも、いい雰囲気が出ていると思いませんか?
お手軽レイアウト完成!
完成したレイアウトを鉄道模型運転会で披露しました。
ささやかなレイアウトですが、子どもさんはプラレール感覚で遊んでいました。
大きなレイアウトだと全体を見通せないですが、これくらいの大きさの方がずっと目で追えるので、ちょうどいいのかもしれません。
シンプルですが、それでもなんとなく草原をイメージできますよね?
もっとイメージをふくらませれば、農村や田舎の駅の風景が作りたくなってくることでしょう。
お手軽レイアウトは再利用可能
お手軽レイアウトのいいところは、両面テープで貼っているだけなので、線路やストラクチャーの載せ替えがカンタンにできることです。
お手軽レイアウトでは満足できなくなり、もっと大きなレイアウトを作りたくなったら、芝生シートをはがしてレイアウトボードを再利用することもできます。
本格レイアウト作りの第一歩としてはじめてみてはいかがでしょうか。