鉄道模型をお座敷レイアウトで楽しんでいる人の多くは、「いつか本格的な鉄道ジオラマ(レイアウト)を作りたい!」と願っているのではないでしょうか。しかし実際に作るとなると、設置場所や費用の問題、ノウハウの習得、「うまくできるだろうか?」という不安などから、なかなか手を付けられないのが現実だと思います。そんな方はゼロから自作するのではなく、リスクの少ない方法ではじめてみませんか。
鉄道模型ジオラマ制作を無理なくはじめる方法
1.ジオラマ制作の雑誌を定期購読する
私たちの鉄道模型運転会の会場に置いている小さなジオラマ。
ショーケースの下に書いてある通り、これは「週刊SL鉄道模型」(講談社)という雑誌の付録を組み立ててつくったものです。
全70巻ですから完成までに70週間=つまり1年半ちかくかかります。
購読者いわく、全部そろってから数日でつくったそうですが(笑)
600×450mmのコンパクトサイズながら、ポイント3カ所と転車台まで備えた本格派!
とはいえ、全巻の購入金額はおよそ12万円。組み立ては自分でしなければなりませんから、安いのかどうかは微妙な感じです。
でも、途中でやめるのはもったいないし、必要な材料はそろっているので、初心者でも無理なく完成させることができそうです。
2019年12月現在、こちらでバックナンバーを購入することができます。
2.レイアウトベースキットを利用する
レイアウトベースキットとは、山や川といった地形が作り込まれたベースの上に、線路を敷いたりストラクチャー(建造物)を置いたりして自分好みのジオラマを製作できる半製品です。
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線路の配置は決められた通りにするしかありませんが、ベースがあるので作業を始めやすく、完成した姿がイメージしやすいメリットがあります。
サイズは920×700×200mmで、先ほどの「週刊SL鉄道模型」の1.5倍程度のサイズです。しかも変形8の字のコースで走行距離を稼いでいるので、運転を楽しめるレイアウトになってます。
ベース以外の材料はすべて買いそろえる必要がありますが、自作にこだわりたい人が練習用に取り組むのに最適です。
桜が咲く農村や、紅葉の山、雪景色など、自分好みで季節や景色を演出してみてください。
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3.工具を使わないお手軽レイアウトを作ってみる
既製品のレイアウトボードと芝生シート、線路、建物、情景パーツなどを両面テープで貼り付けるだけのお手軽レイアウトを作ってみましょう。
「こんな簡単で大丈夫かな」と思うほど簡単ですが、それなりに情景が再現できますよ!
詳しくは下の画像をタップしてください▼
4.完成品のジオラマを購入する
いきなり自作は難しいと感じている方や、見映えを妥協したくない方は、思い切って完成品を購入するという手もあります。
たとえばこちらの完成品。
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パワーパックとDCフィーダーは別途必要ですが、パワーパックはいまお持ちのものを付け替えれば新たに買う必要がありません。先ほどの「週刊SL鉄道模型」と同じ60cm×45cmのサイズですが、価格は税込み44,000円です(2019年12月3日現在)。
材料費や自分でつくる手間を考えると、かなりお買い得だと思います。
※カーブ半径が短いため、路面電車など車体が短い車両のみ走行できます。
もし置き場所を確保できるのであれば、本格的な複線運転ができるレイアウトも購入できます。
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自分で作る楽しみこそありませんが、リアルな情景レイアウトが自分の部屋にあるだけでうれしくなりますよね♪
1200×600mmですから、たたみ一畳(1800×900mm)に余裕で収まるサイズです。
まずは完成品を自室に置いてイメージをふくらませてから、自作のジオラマに取り組むというのも賢いやり方といえそうです。
大きさと値段が手ごろな展示用ジオラマもあります
レイアウトが欲しいのはやまやまだけど、奥行きのあるレイアウトを置く場所がない、という方もいらっしゃると思います。
そんな方には小スペースで情景を楽しめる展示台がおすすめです。
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この他にもいろいろな情景のレイアウトが販売中ですので、どんなものか一度ご覧になってください。
▼下の画像をタップすると「コレクターズショップ サザン」のページが開きます
自室に鉄道風景がある日常をはじめよう!
自分好みのジオラマ制作にこだわるあまり、なかなか作りはじめられない人が多いと思います。
最初から完璧を目指さずに、まずはできることから手を付けて見ませんか?
見栄えを妥協したくない人は、プロが制作するジオラマを購入してみるのも有効策といえます。
いつまでも考え込む悪循環から抜け出して、ワンランク上の鉄道模型ライフを楽しんでください。